検索エンジンEcosiaとQwantがビックテック依存から脱却のため協力

主なポイント

• Ecosia と Qwant が、ビッグテック企業への依存を減らすために、独自の検索インデックスを構築するための提携を発表した
• この提携により、両社は自社の検索エンジンの機能向上、特に生成型AIの活用に取り組むことができる
• また、Microsoft(Bing)やGoogle に依存していた検索APIの利用コストを削減することも目的としている

社会的影響

• ヨーロッパ発の検索エンジンの台頭は、ビッグテック企業への依存を減らし、データ主権の確保につながる
• プライバシー重視の検索結果の提供は、ユーザーの個人情報保護に寄与する
• 検索技術の多様化は、ユーザーの選択肢を広げ、健全な競争環境の醸成に寄与する

編集長の意見

この提携は、ヨーロッパ企業によるビッグテック企業からの独立を目指す重要な一歩だと評価できます。検索インデックスの構築は技術的にも資金的にも大きな挑戦ですが（初期投資で1000万ドル程度必要らしいです）、プライバシー保護や技術的主権の確保など、社会的な意義も大きいと考えられます。環境保護やプライバシー保護の観点で構築されるINDEXはどういう感じになるのか？また、そのデータを利用した生成AIはどういう形になるのか？といった点で、今後展開に注目しておくといいと思います。日本でもこのような取り組みが起こるといいのですが。初期投資額も、あることに特化した形にして少なく小さく始めてみるのはいかがでしょうか？

背景情報

• Ecosia は環境保護を目的とした非営利の検索エンジン、Qwant はプライバシー重視の検索エンジンとして知られている
• 両社は現在、Bingの検索APIを利用しており、EcosiaはさらにGoogle の検索結果も利用している
• Microsoftが昨年Bingの検索APIの価格を大幅に引き上げたことが、この提携の背景にある