2024-11-09
サイバーウォーがインド周辺で活発に。今度はインドが攻められているというお話し
要約
今回はインドが攻められているというニュース。しかし、つい先月はインドの国家支援グループが攻めているというお話しがありましたので、攻めて、攻められての攻防戦が激化してきているようです。攻めているのですから、攻められもします。インド政府機関の組織がパキスタン拠点の脅威アクター「Transparent Tribe」と中国系サイバー諜報グループ「IcePeony」による悪意のある攻撃キャンペーンの標的となっている。Transparent Tribeは、クラウドベースのサービスを悪用したElizaRATマルウェアと新しいステッラーペイロードApoloStealerを使用している。一方、IcePeonyは政府機関、学術機関、政治組織を標的にしており、SQLインジェクション、ウェブシェル、バックドアを使って侵入を試みている。これらの攻撃は組織的で専門的な活動であり、セキュリティ上の懸念が高まっている。
このニュースのスケール度合い
9.0
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インパクト
9.0
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予想外またはユニーク度
7.0
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脅威に備える準備が必要な期間が時間的にどれだけ近いか
8.0
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このニュースを見て行動が起きるあるいは行動すべき度合い
8.0
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詳細分析
主なポイント
- Transparent Tribeが使用するElizaRATは、TelegramやGoogle Drive、Slackなどのクラウドサービスを悪用してコマンド&コントロールを行う
- ApoloStealerは、DOC、XLS、PPTなどのファイルを盗み出す機能を持つ
- IcePeonyは、SQLインジェクション、ウェブシェル、バックドアを使って政府機関、学術機関、政治組織を標的にしている
- IcePeonyの主要ツールにはIceCacheやIceEventなどがある
社会的影響
- インド政府機関や重要インフラなどの高名な組織が標的となっており、国家レベルの脅威となっている
- クラウドサービスの悪用により、検知が困難になっている
- ステッラーマルウェアの使用により、機密情報の窃取が懸念される
編集長の意見
これらの攻撃は組織的で専門的な活動であり、インドのサイバーセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある。クラウドサービスの悪用や新しいマルウェアの出現により、検知と対応が困難になっている。政府機関や重要インフラのセキュリティ強化が急務であり、脅威情報の共有や最新のセキュリティ対策の導入が重要となる。
背景情報
- Transparent Tribeは2013年以降活動しており、APT36、Datebug、Earth Karkaddan、Mythic Leopard、Operation C-Major、PROJECTMなどの別名で知られる
- インド政府はLinuxベースのMaya OSを採用しており、Transparent Tribeはこれを標的にしている
- IcePeonyは2023年頃から活動を開始し、インド、モーリシャス、ベトナムなどを標的にしている