2024-11-27
ブラックフライデーにご注意を。オンラインの詐欺被害が増大する時期です
要約
英国の消費者がオンラインの詐欺被害に遭っており、過去12か月で110億ポンド(約1.38兆円)の損失が発生したことが明らかになりました。詐欺防止団体のCifasが行った調査によると、オンラインでの詐欺が主な原因で、前年比40%増加しています。被害者の15%が金銭的な損失を被り、平均損失額は1,400ポンドでした。被害者の18%しか全額を取り戻せておらず、28%しか警察に被害を報告していません。政府の詐欺対策に「非常に悪い」と評価する人も3分の1に上りました。
このニュースのスケール度合い
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インパクト
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予想外またはユニーク度
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脅威に備える準備が必要な期間が時間的にどれだけ近いか
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このニュースを見て行動が起きるあるいは行動すべき度合い
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詳細分析
主なポイント
- 英国の消費者がオンラインの詐欺被害に遭っている
- 過去12か月で110億ポンド(約1.38兆円)の損失が発生
- 詐欺の主な手口は、ショッピング詐欺やアイデンティティ盗難、投資詐欺
- 被害者の15%が金銭的な損失を被り、平均損失額は1,400ポンド
- 被害者の18%しか全額を取り戻せておらず、28%しか警察に被害を報告していない
- 政府の詐欺対策に「非常に悪い」と評価する人も3分の1に上る
社会的影響
- 個人の金銭的な損失が深刻化している
- 被害者の多くが恥ずかしさを感じており、被害報告が進んでいない
- 政府の詐欺対策に対する不満が高まっている
- オンラインでの詐欺が蔓延し、消費者の不安が高まっている
編集長の意見
詐欺への対策には、産官学の連携が不可欠です。企業は最新のセキュリティ対策を講じる必要があり、政府は法整備や取り締まりを強化する必要があります。また、一般消費者に対する啓発活動も重要です。詐欺の手口が巧妙化する中、多角的な取り組みが求められています。ブラックフライデーの時期にフィッシングで集めた個人情報などは年末にかけてランサムウェア攻撃などにも使われる恐れがあります。また、個人情報が貯まる時期ですのでそういった中小・個人のECサイト系を狙った攻撃も増えてくると予想されるので注意が必要です。
背景情報
- 詐欺防止団体のCifasが2,000人のイギリス人を対象に調査を実施
- 前年比40%増加しており、英国のGDPの0.4%に相当する規模
- メールが最も一般的な詐欺の手口で、Gmailが最も多く悪用されている
- 詐欺の被害者は金銭的な損失だけでなく、恥ずかしさも感じている